跳べない児童の運動の感じをことばで表すと… ○ 踏み切り板で立ち止まっている感じがする。 ○ 踏み切り板の上で腰がストンと落ちている感じがする。 ○ 手を着いたとき、自分の腕でスピードを止めている感じがする。 腕でつっかえ棒をしている感じがする。 ○ 踏み切り板の上では、すでに跳ぶことをあきらめている感じがする。
■始めNさん、Mさん、Kくんのつまずきは、「肩が前に出ない。」ことだと思っていました。ですから、右の写真のような練習の場を用意しました。これは、跳び箱の上に腰掛け、腕で体重移動しながらセーフティマットに顔から落ちるという少々荒っぽい練習です。肩を思い切り前に出すことを体感してほしかったのです。子どもたちは最初は怖がっていましたが、結構面白がってやっていました。
■次は、連結跳び箱での練習です。高さの違う2つの跳び箱をつなげて、低いほうの跳び箱に立ち、高いほうの跳び箱を跳びます。この方法ですと腰が簡単に上がるため、肩が前に間単にでるようになります。3人ともこれはすぐにできるようになりました。ところが3人とも手と足を同時に着いていることに気づきました。